ベガルタ仙台は開幕からの連勝が2でストップした。復興応援試合を白星で飾ることはできなかった。

 前半は一進一退の攻防だった。仙台はこれまでの2戦同様、攻守に粘り強いサッカーを見せた。だが後半、いきなり崩された。同1分と6分に失点。いずれもゴール前でフリーにさせた選手にゴールを許してしまった。

 渡辺晋監督(43)は「非常に悔しい。申し訳ない」と悔やんだ。「3・11」に行われる試合。日程を知った瞬間から、「この日のゲームの重さ、持つ意味の大きさは分かっていた」。それだけに悔しさは募った。

 それでも「復興のシンボル」として前を向くしかない。「今日1日ダメだから、仙台がダメだと思わないで欲しい。本当の復興のシンボルとして、光り輝く時をたぐり寄せたい」と、さらなる進化を誓った。