セレッソ大阪が横浜F・マリノスを下し、J1昇格後、公式戦初白星を飾った。

 直近のJ1からFW柿谷曜一朗(27)MF清武弘嗣(27)山口蛍(26)ら先発全員を入れ替えて臨み、この試合がプロデビューのU-20日本代表DF舩木翔(18)がCKで2得点を演出した。

 前半31分、先制の起点はU-20日本代表のDF舩木だった。「ボールの軌道に誰かは入ってくれたらいいな」と左足で放った右CKを、ファーサイドのMF茂庭照幸(35)が頭でゴール前へ。そのボールをMF木本恭生(23)が頭で押し込んた。

 後半11分の追加点でもDF舩木の右CKが起点となる。舩木のCKは相手にクリアされるが、ゴール前の混戦から最後はFWリカルド・サントス(30)がネットを揺らした。

 プロデビューを果たした舩木は「緊張して昨日は寝られなかった。移動のバスでもずっとガチガチでした」と振り返った。試合には両親、姉、祖母2人が観戦したが「(ピッチからは)目が悪くて見えなかった」と苦笑い。さらに「セットプレーだけじゃなくて、流れから得点につなげたかった」と向上心をのぞかせた。尹晶煥監督(44)は期待の若手DFの活躍に「落ちついてプレーしてくれた。ポジショニングなど学ばないといけないところもあるけど、今日の試合だけ見ると可能性のある選手」と評価した。

 C大阪は3年ぶりにJ1に復帰したが、J1では3戦未勝利。今季公式戦初勝利に指揮官は「選手に初勝利おめでとうと伝えたい。うれしい気持ちを隠せない」と目を細めていた。