ホームで開幕戦を迎えたFC東京が、クラブのJリーグ最多得点差となる6点差でベガルタ仙台に勝ち、白星発進した。

 リーグ戦から先発8人を入れ替えた一戦。前半22分に先制した。右サイドバック徳永悠平(33)の折り返しをMF阿部拓馬(29)が右足でダイレクトシュート。GKシュミット・ダニエル(25)の手をはじく力強い一撃を、ゴール左に突き刺した。

 後半8分には、自らのタックルから速攻に転じ、最後はペナルティーエリアでこぼれ球に反応。右足で決め、2得点をマークした。MF中島翔哉(22)が2得点、ボランチ橋本拳人(23)も1得点で続き、最後は新加入のFWピーター・ウタカ(33)が移籍後初ゴール。PKをゴール右に決めてチーム6点目を奪った。1日に加入し、登録されたばかりの昨季J1得点王が仲間に歓迎され、味スタ劇場を締めくくった。

 右腓腹筋の筋挫傷などで昨季の第2ステージ以降はJ1クラブ相手に出場がなかった阿部は、復活ゲームに「楽しかったし、うれしかった。普通にやれることが幸せですし、試合をするごとに状態は上がっていくと思う」と笑顔で話した。

 篠田善之監督(45)も「拓馬は長い間、けがで苦しんでいた。昨年の春先のようなキレをようやく見せてもらったし、拓馬の姿勢、推進力があったからバランス良く仕掛けられた。これまでベンチを温めていた選手が非常に良かったし、結果を出した選手は、前向きにリーグ戦の方でも使っていきたい」と喜んでいた。