25回目のルヴァン杯(旧ナビスコ杯)が開幕し、A組のFC東京がベガルタ仙台を6-0で下した。MF阿部拓馬(29)の2発などで、クラブのJリーグ最多となる6点差勝利で09年以来8年ぶりの優勝へ好発進した。今大会から東京五輪に向けた強化策として、21歳以下の若手を1人以上先発させるルールが運用された。

 大型補強の東京が、既存戦力の活躍で大勝した。前半27分、DF徳永の右からの折り返しにMF阿部が反応。右足で先制すると、2-0の後半8分には自らのタックルから始まった攻撃を右足で完結させた。右腓腹筋の筋挫傷などで昨季を棒に振り「90分は久々。楽しかったし、うれしかった」と納得の復帰戦。チームは開幕前に大久保嘉らを補強し、リーグ戦ではベンチ止まりだった阿部らが意地を見せ、競争が激化した。1日に加入した昨季J1得点王のFWピーター・ウタカも後半22分から初出場。30分にDF森重から譲られたPKを決め、移籍後初ゴールでクラブ最多の6点差勝利に貢献した。W杯最終予選の日本代表候補GK林も完封で貢献し、攻守に圧倒した。

 ◆大会方式 ACLに出場している鹿島、浦和、川崎F、G大阪を除くJ1の14チームが2組に分かれて1次リーグを戦う。各組1位と、2位と3位によるホームアンドアウェー方式のプレーオフの勝者が、ACL勢とともに8月30日と9月3日に行われる準々決勝を争う。準決勝は10月4、8日で、決勝は調整中。