ジュビロ磐田はアウェーでヴィッセル神戸に0-1で敗れた。

 磐田は、今季2度目の完封負けで、昨季第1ステージ広島戦以来のリーグ2連勝を逃した。前半は耐えて0-0で終えるも、後半1分に失点。左サイドを起点に逆サイドに展開されると、最後はDF小川大貴(25)とDF桜内渚(27)が同時にかわされネットを揺らされた。選手に守備の意識を徹底してきた名波浩監督(44)だが、「やられてはいけない時間帯に失点した」と悔しがった。

 失点後には攻撃陣のエンジンが掛かり、後半21分にMF中村俊輔(38)の左FKにDF大井健太郎(32)が飛び込んだ。同25分に途中出場のMF松浦拓弥(28)が強烈ミドルを放ったが、シュートはいずれも決まらなかった。同16分から入り、リーグ戦初出場のFW小川航基(19)は「自分のゴールで逆転する思いで入ったけど、イメージ通りにできなかった」と言った。

 開幕から4試合中3試合で無得点。この日のシュート数は今季最少の6本だった。名波監督は「前線で起点ができないと2列目のサポート、前への推進力が出ない」と指摘し、中村俊も「クロスの質、ペナ(ルティーエリア)外で、どうシュートまで持っていくのか。やることはいっぱいある」と言った。

 次節は清水との4年ぶりの「静岡ダービー」で、絶対に負けられない。開催日までの2週間で、立て直しを図る。【前田和哉】