公式戦デビューを飾ったガンバ大阪GK田尻健(23)が悔し涙を流した。

 1-0の後半28分、左ふくらはぎを痛めたGK藤ケ谷に代わり緊急出場。守護神のGK東口も左頬骨骨折で離脱しており、GK陣の負傷が相次いだことで出番が回ってきた。

 J1、J2、カップ戦でも出場機会のなかった田尻は同34分、浦和の主将MF阿部と1対1に。相手のミドルシュートを両手ではじき、セーブした。しかし、後半ロスタイムにPKを決められてしまい、最後の最後で追い付かれた。

 試合後、ロッカー室で涙した田尻は「悔しかった」。それでも、堂々のデビュー。「日頃から代表クラスの選手と練習しているので、思ったよりすんなり入れた。もっと緊張するかな、と思ったけど(自分の予想を)いい意味で裏切ってくれた」。この日の勝ち点1はこれから23歳GKの糧になるはずだ。