清水エスパルスのGK西部洋平(36)が21日、約1年ぶりにGKトレーニングに合流した。清水三保グラウンドに冷たい雨が降る中、GK陣3人とともにキャッチングなどで約1時間半、体を動かした。「楽しかったです。最高に楽しい」と充実した表情を見せた。

 正GKとして出場していた昨年4月3日のアウェー、ロアッソ熊本戦(2-0)で右大腿(だいたい)直筋を負傷。当初は全治6週間と診断され、一時は練習にも部分合流したが、リハビリ期間に症状が悪化。昨年9月に手術を受け、全治6カ月の長期離脱となった。今季に入ってボールを使って練習を徐々に始め、ようやく部分合流に至った。「長かったですね。メンタルもタフになって帰ってこられた。厳しいシーズンのどこかで、チームの力になりたい」と話した。

 4月からは全体練習での実戦形式の練習にも参加する見込み。練習試合への出場を経て、試合復帰を目指す。副主将という立場もあり、「正GKとしてピッチに立てるように、まず練習からグラウンドでみんなとコミュニケーションを取りたい」と意気込んでいた。【保坂恭子】