4季ぶり優勝を目指すINAC神戸が3-0で初昇格のノジマステラ神奈川相模原を下して白星発進した。元なでしこジャパン主将の澤穂希さんがチームで背負った「8番」を今季から引き継いだMF杉田妃和(20)が2点目の起点になった。3連覇を狙う日テレは2-1でちふれAS埼玉を退けた。

 杉田妃の潜在能力は1-0の後半27分に発揮された。敵陣中央でボールを持つと、浮き球をゴール前のFW大野へ供給。それを受けたMF中島が左足で蹴り込んだ。ゆったりとした時間から、一瞬で2点目をもぎ取った。「今までみたいに陰に隠れていてはダメ。少しずつ変わっていると思う」と力を込める。エースへの道は始まったばかりだ。