ジュビロ磐田は、下部組織出身の初出場組が気合十分だ。DF森下俊(30)は08年のナビスコ杯で「静岡ダービー」を経験しているが、リーグ戦では初。14年に加入したDF小川大貴(25)にとっては、カップ戦も含めて初めてだ。30日、会場のエコパで行われた紅白戦では、ともに主力組でプレー。引き締まった表情でフルメニューをこなした。

 ただ、ユース時代から宿敵との激戦を目の当たりにしており、ダービーの重みは十分理解している。センターバックで3戦ぶりの先発が濃厚な森下は「絶対に負けられない。気持ちの勝負になる」。右サイドバックで2試合連続の先発が見込まれる小川大も「死ぬ気でやる。技術どうこうよりも、そういうところが大事になる。内容よりも結果を求めたい」と言った。意地とプライドを懸けて、清水攻撃陣をシャットアウトする決意だ。【前田和哉】