ベガルタ仙台のFWクリスラン(25)が好調をアピールした。4日、実戦形式の練習で最前線に入り、2ゴールを記録。7日のアウェー浦和レッズ戦は契約上、今季浦和から期限付き移籍で加入したFW石原直樹(32)が出場できない。代役として初先発出場が濃厚なクリスランは「この試合(浦和戦)だけではなく、いつでもスタメンで出られるように準備したい」と話した。

 リーグ戦5試合で3得点と、低調な攻撃陣の起爆剤になることが期待される。「ゴールは決めたい。常に準備していけば必ずチャンスは来る。今日の練習でも準備していたからゴールを決められた」と初得点に自信を見せた。

 186センチの長身FWの登場で、前線に足りなかった「高さ」が補われる。ともに前線でプレーしたMF奥埜博亮(27)は「彼の能力を生かして上げられるようにしたい。中にクリス1人でも彼は大丈夫だろう」と語った。渡辺晋監督(43)は「今回はナオ(石原)がいないので、クリスランにこじ開けてもらわないと。守備も献身的で、ファーストディフェンダーの役割もちゃんとやってくれるだろう」と攻守両面で活躍を期待する。

 浦和戦は14年10月以来、勝利から遠ざかっていて、これまで敵地では勝利がない。クリスランは「ゴールも大事だが、チームのためにパスやアシストで勝つことに貢献できればいい」と勝利へ全力を注ぐ構えだ。【秋吉裕介】