ベガルタ仙台は歴史的大敗を喫した。7失点を喫し、クラブワースト記録を更新した。渡辺晋監督(43)は「選手は勇敢に戦ってくれた。このような結果になったのは、私の責任です」と受け止めた。

 浦和対策はしてきたはずだった。「3-4-3」から「3-5-2」に布陣変更。さらに開幕から固定していた先発を3人入れかえた。だが同20分。浦和MF関根に絶妙なフェイントからクロスを上げられ、「仙台キラー」のFW興梠にヘッドで先制を許す。そこから歯車が狂った。立て続けに失点し、前半だけで興梠にハットトリックを許した。

 後半から「3-4-3」に戻し、1トップにFWクリスラン(25)を投入した。積極的に攻め上がるも、カウンターの餌食になり失点の雨はやまなかった。同20分に今季公式戦2度目の6失点目を喫して以降、GK関憲太郎(31)が好セーブで失点を防いでいた。だが終了間際にMF柏木にゴールを許した。

 屈辱的な敗戦。指揮官は「ルヴァン杯(12日、ホーム磐田戦)に向けてエネルギーを振り絞りたいと思います」とも言った。その言葉通り、前を向くしかない。