中国５県から１２チームが参加した大会は山口県代表同士の決勝となり、ＳＳＳ（スリーエス）ＦＣが２－１でレノファ山口ＦＣ　Ｕ１２を破り初優勝。５月３、４、５日に横浜市の日産スタジアムで行われる全国決勝大会への出場権を獲得した。

　「やりにくい相手でした」。浜砂銀次朗監督は勝利を振り返り、安堵（あんど）の表情を見せた。決勝の相手は同じ山口県代表で、県内でも何度も対戦したレノファ。手の内を知っている両チームだけに、一進一退の攻防となった。

　ＳＳＳは第１ピリオド終了直前に松田拓大（たくと、６年）がゴールを決め先制したが、第２ピリオドに追いつかれる嫌な展開。勝ち越しを狙い猛攻を仕掛けるが、ゴールバーをたたくシュートが２本続く不運もあった。なかなか決めきれず、焦りも出そうな第３ピリオド中盤に「落ち着いて決められた」という松田が再びゴールを奪い、歓喜を呼び寄せた。

　チームの優勝に米田百佳主将（ももか、６年）は「全員が力を出し切ってつかんだ結果」とチームの団結力を喜んだ。

　試合終了後、浜砂監督は２ゴールのヒーロー松田を抱きしめ、喜びを爆発させた。「うちのチームは、このような大会では萎縮してしまうことが多かったが、今大会は全員が強い気持ちで戦えた。全国大会でも全員が自分の力を出して挑戦したい」と笑顔を見せた。

▽準決勝　ＳＳＳ　ＦＣ（山口）２－１Ｊフィールド津山ＳＣ（岡山）、レノファ山口ＦＣ　Ｕ１２（山口）３－１ファジアーノ岡山Ｕ１２（岡山）

▽３位決定戦　ファジアーノ岡山３－２Ｊフィールド津山

▽決勝　ＳＳＳ　ＦＣ２－１レノファ山口ＦＣ