アジアでも屈指の強豪広州恒大(中国)は川崎フロンターレと0-0で引き分けた。

 試合後の会見でブラジル人の名将スコラリ監督が、圧倒的な存在感を示した。

 冷静に質問に答え、中国メディアからの「チームは後半にパフォーマンスが落ちるが、なぜなのか」という質問には、静かな口調のままこう言った。

 「なぜかって、そんなの私には分からない。解決策があるのなら教えてほしい。代わりにやってみてほしい」。投げやりにも取れる物言いだったが、W杯も制した名将の回答には、何とも言えぬ迫力があった。

 かつてジュビロ磐田も指揮した経験があり、ブラジル代表を率い、02年のW杯日韓大会で世界一になっている。「フェリポン」の愛称も持つ世界一監督は「日本で指揮をするというのは、2002年を思い起こさせてくれた。日本の皆さんにも、ありがとうと言いたい」と会見を締めくくった。