ベガルタ仙台でプロ初先発のMF佐々木匠(たくみ、19)が1ゴール1アシストの活躍で、チームの勝利に貢献した。

 後半6分に、ペナルティーエリア内への絶妙なスルーパスでFWクリスランの来日初ゴールをアシスト。同23分にはMF菅井直樹(32)からパスを受けると、そのまま右足でループシュートを放ち、プロ初ゴールを決めた。悔しさをにじませていた磐田名波監督も、「素晴らしかったので、文句の付けようがない」と舌を巻いた。

 全得点に絡んだ佐々木は「緊張したが、最終的に結果を残せた。勝利に貢献できた」と涼しげな表情だった。幼稚園から仙台を応援してきた。この日、サポーターの応援を背にプレーし、「小さい頃からスタンドで応援してきたので、不思議な感覚でした」と振り返った。

 クラブは16日にホームで鹿島アントラーズと対戦する。大活躍を見せた期待の若手は、「これからリーグ戦に向けて、いい準備をしたい」と先発奪取を目指す。