山形から世界へ。J2モンテディオ山形ユースのDF半田陸(15=山形城北)が、Uー15日本代表のイタリア遠征(19日招集)メンバーに選出されることが13日、明らかになった。昨年、Jユース選抜に選出され存在感を発揮。スピードと身体能力の高さが日本サッカー協会(JFA)の目に留まり代表メンバーに抜てきされた。9月から始まるUー17W杯(19年開催)アジア予選出場を目指す。

 ジュニアユースから昇格し早くも日本代表メンバーの実力を見せた。「代表に選ばれるためにも、まずはチームで結果を出し続けることが大切」と半田。8日に行われたプリンスリーグ東北開幕戦の仙台育英戦に先発出場。終了間際にユース初ゴールとなる同点弾を決め勝負強さを見せた。

 全国から集う代表招集メンバー31人の中で体力測定の結果が1位と、驚異の身体能力を誇る。山形ユースではセンターバックとして活躍するが、代表ではサイドバックをこなす万能型だ。ジュニアユースでは、かつて「モンテの鉄人」と呼ばれた太田雅之前監督(43)から守備のメソッドをたたき込まれた。「それまではクリアして守っていただけでしたが、太田さんから相手との間合いの取り方や相手の逆をつく楽しさを教わりました」と鉄人の血脈を受け継いでいる。

 エリートプログラムでは山形OBでもある手倉森浩JFA東北トレセンコーチ(49)から直接指導を受けた。「ボールを蹴るときの振り幅が大きいと指摘された。相手からプレッシャーを受けても余裕でパスを出せるようになりました。まだ自分の力を100%発揮できていない。もっと練習して波をなくしたい」。遠征ではスロベニア、オーストリアとも対戦する。カテナチオの国イタリアでさらなるレベルアップを図る。

 ◆半田陸(はんだ・りく)2002年(平14)1月1日、山形県上山市生まれ。上山カメレオンFCでサッカーを始める。14年に山形ジュニアユース村山に加入し、16年、Uー15J選抜に選出されブラジル遠征、JFAエリートプログラムUー15日本選抜に選出され韓国遠征に参加している。好きな食べ物は、祖母の作った芋煮。176センチ、63キロ。血液型B。