湘南ベルマーレが、MF菊地俊介(25)の2戦連続ゴールでFC岐阜から先制した。

 前半9分、MF斉藤未月の左CKをファーサイドで待ち受けたDFアンドレ・バイアが頭で落とすと、菊地は重心をやや後ろに落として、右足ボレーでゴール右にたたき込んだ。

 菊地は、FW高山薫(28)が右ひざ前十字靱帯(じんたい)損傷で全治8カ月と診断され、離脱したことを受けて、7日に曹貴裁監督から高山不在の間の主将を任された。主将として迎えた9日の東京ヴェルディ戦で2発決めて勝利に貢献したのに続き、岐阜戦でもゴールを決めた。

 一方、岐阜は大木武監督が掲げる、選手間の距離をコンパクトに保ちパスを回す攻撃サッカーで、湘南陣内に幾度も攻め込んだ。前半ロスタイムに湘南ゴール前でFKを得ると、あえて前線にターゲットの選手を置かず、FKを蹴る段階で5人の選手が次々と湘南ゴール前に走り、6人目が走る選手に向かってFKを蹴るトリックプレーを見せたが、DFにはじかれて終わった。前半は湘南が1点リードで折り返した。

 後半は撃ち合いとなった。岐阜が17分にDF福村貴幸のヘッドで追いつくと、同26分には右CKを湘南DFがクリアしたボールがDFヘニキに当たって入り逆転した。

 後半34分には湘南が、DF岡本拓也のゴールで2-2に追いついたが、同37分には岐阜がPKを獲得し、MF庄司悦大が決めて勝ち越し。迎えた後半40分、湘南がFWジネイのヘッドで追いつき3-3。湘南はロスタイムまで攻め続けたが、そのまま引き分けで終わった。