2万ゴールの記念弾は誰が決める? J1通算得点は2万ゴールまで、あと1点に迫っている。21日に川崎フロンターレ-清水エスパルス、ガンバ大阪-大宮アルディージャの2カード(ともに午後7時開始)だけで、この4クラブに絶好機が巡ってきた。川崎FのFW小林悠(29)とFW阿部浩之(27)は歴史に名を刻むことを、守備陣は“メモリアル男”の清水FW鄭大世を封じることを誓った。

 川崎Fの小林と阿部は虎視眈々(たんたん)と狙っている。J1の「万単位ゴール」は12年に1度のペースで巡っており、記念ゴールの中でも格別。21日は2カードのみの開催だけに、小林は「可能性はありますね。取りたい」、阿部は「シュートを打ちまくろ!!」と意欲を示した。

 小林は、1万ゴールを決めた前田雅文氏(当時G大阪)の映像を今も鮮明に覚えており「将来的にも記念ゴールのたびに取り上げられるのは大きい。2万は欲しいな」とニヤリ。阿部は右膝痛から復帰し、清水戦で先発の可能性が高まった。古巣の先輩の偉業に「面識はないですけど、ずっと歴史に名が残るのはすごい」と敬意を表し「前線ですし、チャンスがあるので狙っていく」と移籍後初ゴールをメモリアル弾で祝うイメージを高めた。

 8日の甲府戦、16日の札幌戦と引き分けが続いている。18日は攻撃練習に時間を割き、パスやフィニッシュの精度を確認し合った。小林は「ミーティングでもしっかり話せたし、チームとしてやるべきことは決まっている。次は期待できる」とキッパリ。通算ゴールの歴史に、川崎FのFWが名を刻めるか。【岩田千代巳】