清水エスパルスMF金子翔太(21)が、Jリーグの歴史に残るJ1通算2万ゴールを決めた。川崎フロンターレ戦の前半14分、右サイドからのクロスに走り込み、左足で押し込んだ。試合は2-2で引き分けた。

 午後7時16分47秒、Jリーグに新たな歴史が刻まれた。前半14分、FW鄭大世の低い弾道の右クロスを、ファーサイドに走り込んだ金子が左足で押し込んだ。GKの手が触ったが「なんとか入ってくれと思って、気持ちで押し込みました」。シュートの威力が勝った。

 3月30日に結婚して以降、初めてのゴール。左手の薬指にキスをして掲げるパフォーマンスも、思わず飛び出した。記念すべき2万ゴールと知らされたのは、試合後。163センチの身長と、あどけない笑顔から“金子少年”と呼ばれることもあるだけに、チームメートからは「お前かよ」と突っ込まれた。昨季、清水のJ1復帰弾も決めている本人は「持ってるなと思いました。でもチームで狙っていたカウンターの形だったので、全員のゴールです」と感謝していた。