新潟アルビレックスは1万8292人のサポーターの前で、ホーム今季初勝利を挙げることはできなかった。逆に今季3度目の3失点、同じく3試合目の無得点と、期待を裏切る結果になった。

 攻守がかみ合わない。前半の20分間は新潟のペースだった。FWホニ(21)の裏への飛び出しと、MFチアゴ・ガリャルド(27)のロングスローからチャンスをつくった。前半は東京をシュート1本に抑えた。ただ、それが前半28分の、DF太田宏介(29)に決められた直接FKでの先制点だった。

 三浦文丈監督(46)は「うちの流れで決め切れず、相手にワンチャンスで先制された」と悔やんだ。MF小泉慶(21)も「先制されて、精神的にきつかった」。肩すかしを食らったような1点が、重くのしかかった。

 前節甲府戦、2-0で今季初勝利を挙げた。だが、ここまで通算15失点と守備はまだ不安定。先制点を奪ったのも甲府戦だけ。失点、無得点が精神的な負担になる状況は続いている。