サンフレッチェ広島は今季ホーム初勝利を逃すも、終了間際にMF柴崎晃誠(32)が放った意地の一発で引き分けに持ち込んだ。

 後半15分に2点目を挙げて、広島が主導権を握ったかに見えた。だがその後、ベガルタ仙台の猛攻を受けて逆転を許し、ロスタイムに突入した。表示されたロスタイムは4分。迎えた同5分、ゴール前での混戦から最後はMF柴崎が左足で決めて同点に追いついた。直後に、試合終了を告げるホイッスルが鳴り響いた。

 勝ち点1をつかみ取り、16位へ順位を1つ上げた。森保一監督(48)は「今のチーム状況からして、勝ち点3を取れるにこしたことはないと思いつつ、勝ち点を拾えて、次に向かってつなげられて良かった」と語った。

 それでも、まさかの連続失点で、ホーム初勝利を逃した。「足が止まった部分が出た時間で、逆転を許したことは大いに反省しないといけない。サポーターの皆さんに勝ち試合を届けられなくて残念」と話した。