マイナビ仙台が今季初の複数失点を許し、ホームで痛い引き分けに終わった。

 前半9分までにMF安本紗和子(26)となでしこジャパンDF市瀬菜々(19)のゴールで2点を取って完全に主導権を握ったが、前半39分とロスタイムの同46分に守備のミスから2失点。わずか7分間で同点にされた。

 なでしこジャパンMFでゲームキャプテンを務めた佐々木繭(24)は「立ち上がりに点を取れて良かった。そこからどうゲームをつくるのかが未熟でした」と反省した。

 勝ち越しを狙った後半は、越後和男監督(51)が「我々のストロングポイントである、高さで点を取れるかなと思った」と言う直接FK、CKをそれぞれ4本得た。だが最後までゴールを割れなかった。この日のシュート数は、ノジマステラ神奈川相模原を11本も上回る16本。引き分けで勝ち点を7として、4位から3位に順位を上げても、市瀬は「勝ち切れなかったのが今後の課題」と話した。

 前節の長野戦で途中出場してデビューした、オーストラリア代表MFカトリーナ・ゴリー(24)が初先発してフル出場した。FK、CKを積極的に蹴り、両チーム最多のシュート6本を記録した。

 「いくつかのチャンスを逃した。まだまだ試合は続く。ちゃんと決められるよう、もっと練習していきたいと思う」と、初ゴールへ意欲を燃やしていた。