ベガルタ仙台は今日26日、ルヴァン杯でホームに清水エスパルスを迎え対戦する。現在1勝1敗で1次リーグA組4位。MF野沢拓也(35)は、25日の紅白戦で主力組の1トップで出場し、先発出場が濃厚だ。野沢は「サッカーで飯を食っている勝負の世界。勝たないといけない」と表情を引き締めた。

 広島戦(22日)を引き分け、リーグ戦の連敗は3で止まった。悪い流れを断ち切ったかに見えるが、野沢は首を横に振った。「何で流れが変わるのか? サッカーは勝ち負けのスポーツなんでね」と言い切った。 渡辺晋監督(43)は、今の野沢の状態を「明日に向けていいコンディションだ」と、満を持して送り出す。ゲームメークする能力が高いことから、シャドー陣から期待の声も大きい。MF梁勇基(35)は「チームで一番パスが出てくる選手」と言い、FW西村拓真(20)は「梁さんも拓也さんもいいリズムがつくれる」と相乗効果を期待。今季初の野沢、梁、西村のトライアングルが、どう機能するか注目だ。

 センターバックには、プロ初先発となる2年目のMF椎橋慧也(19)を抜てき。同期4人の中では最後にデビューすることになり、「次は自分だという思いはある」と語った。試合に飢えているベテランと若手がガッチリかみ合って、これまでにない変化を起こしてみせる。【秋吉裕介】