ジュビロ磐田MF上田康太(30)が、復帰戦を白星で飾る。25日は、今日26日のルヴァン杯ホームFC東京戦に向けて、会場となるヤマハスタジアムで最終調整。先発組に入ってセットプレーの確認を行うなど、ボランチでの出場が濃厚となり「ボールをたくさん触ってリズムを作りたい。チャンスがあれば決定的な仕事もしたい」と意気込んだ。

 上田は、3月22日の練習中に両足のふくらはぎを負傷。懸命なリハビリで今月6日に完全合流を果たすと、12日のルヴァン杯仙台戦と22日のリーグ鹿島戦でベンチ入りした。いずれも出番はなかったが、患部は順調に回復。この日も笑顔でフルメニューを消化し「(けがは)もう気にならない」と万全を強調した。

 鹿島戦では、上田と同じ磐田ユース出身のMF山本康裕(27)が6試合ぶりに先発。ボランチの位置で躍動し、定位置争いに名乗りを上げた。それだけに、上田も「1つ1つの試合で『自分もやれる』ということをアピールしていきたい。チームの勝利を最優先に、その中で自分の良さも出したい」と燃えている。

 現在チームはリーグ戦で連勝中も、ルヴァン杯では初戦の札幌戦から2連敗。決勝トーナメント進出に望みをつなぐためにも、帰ってきた背番号「7」がピッチで存在感を示す。【前田和哉】