ベガルタ仙台は明日30日に清水エスパルスとアウェーで対戦する。今季、清水から仙台に完全移籍したDF平岡康裕(30)が対決を待ちわびる。

 仙台DF平岡が古巣との初対決に挑む。クラブは28日、仙台市内でアウェー清水戦に向けて紅白戦を行い、清水に12季所属した平岡は主力組のセンターバックの中央でプレー。今季完全移籍して迎える対決へ、「成長を示すためにもしっかり結果にこだわりたい」と意欲を示した。

 悔しさを古巣にぶつける。平岡が「(失点)ゼロにこだわってやらないといけない」と強調するように、柏戦(3月18日)以降のリーグ戦4試合はすべて複数失点。カウンターに苦しんでいる。加えて清水には、空中戦を得意とするFW鄭大世(33)を軸としたクロス攻撃もある。4得点と好調な相手エースを「力強いですし、サイドからアバウトなボールが来てもゴールする能力はある」と警戒。守備陣のリード役を任される平岡には敵エースを封じる働きが期待される。小林慶行コーチ(39)は「真ん中にいる選手として、何をしなきゃいけないか整理されている。人を動かせる」と信頼する。

 静岡県富士宮市出身で名門・清水商でプレー。アイスタを「最高にいい雰囲気」と懐かしむ。今は敵地のためブーイングも覚悟しているが、「それも楽しみたい」と対決を心待ちにしている。【秋吉裕介】