浦和レッズは29日、大宮アルディージャとのさいたまダービー(30日、NACK)に向けてさいたま市内で約1時間の調整を行った。時折雨がぱらつく中、ボール回しや実戦形式の練習での連係確認などを行った。

 大宮は最下位と苦しい戦いを強いられているが、FW武藤雄樹(28)は「みんな言うけど、順位の関係ない戦いになる。相手は失うものはない。自分たちはのまれないことが大事」と気を緩めることはない。客席にはサポーターが座りきれないほど集まり、練習場のフェンスには「大宮をぶっ潰せ」と書かれた横断幕が。普段のリーグ戦とは違った雰囲気の中で練習は行われた。

 この日の練習をすべて非公開にした大宮とは対照的に、浦和は通常通りのメニューをこなした。ここまで8試合でリーグ最多24得点と、好調を保つ攻撃陣。FW興梠慎三(30)は「全力で頑張ります」と、対戦を楽しみにしている様子だった。直近の試合では6点を挙げる猛攻で、ACL1次リーグでウェスタンシドニー(オーストラリア)を撃破。満を持して敵地に乗り込む。