首位浦和レッズが開幕から未勝利で最下位の大宮アルディージャに不覚を取った。さいたまダービーで開幕戦以来、8戦ぶりの黒星。リーグ戦での無得点は昨年6月15日G大阪戦(吹田S)以来29試合ぶり。依然首位のままだが、激しいブーイングを浴びた。帰りの選手バスには一部サポーターから手で大きなバツ印をつくって掲げられた。DF槙野は「日本でこういうクラブはウチくらい。ああいうブーイングが自分たちを強くしてくれる」と話したが、後味は悪かった。

 攻撃の要、FW興梠が徹底マークに遭い攻撃が空転。MF柏木はACLで負った右太ももの打撲の影響で前半だけで交代し「申し訳ない」と責任を背負い込んだ。4月は公式戦6連勝中だったが、最後の1日で全勝ならず。しっかり勝ったG大阪と鹿島に、勝ち点1差に迫られた。

 ▼浦和の記録メモ 前節首位のチームが同最下位に負けたのは、14年第1ステージ第4節の広島(神戸戦)以来。浦和としては、勝てば優勝が決まった07年の最終節、最下位が確定していた横浜FCに0-1で敗れて以来10年ぶり。また、浦和は昨年6月18日の広島戦から続いていたクラブ最長のリーグ連続試合得点記録も28でストップ。J1歴代最長は01~03年の磐田がマークした61試合連続だが、28試合連続は歴代6位。05年のG大阪が記録した歴代5位の30試合連続には届かなかった。