ガンバ大阪の99年U-20(20歳以下)W杯準優勝メンバーMF遠藤保仁(37)が、今年の大会に臨む後輩にエールを送った。

 3日は大阪・吹田市内で練習。G大阪からはMF堂安(どうあん)、DF初瀬、MF市丸の3人が選出された。遠藤は「これから各国を代表する選手が集まる。当たりの強さや日本とは違う世界を感じられる大会。どれだけ通用するか試せるいいチャンス。今持っている3人の力を出し切れば通用すると思う」と助言した。

 遠藤自身、99年ナイジェリア大会で準優勝を経験。プロ20年目を迎えた今でも、当時の経験は生きているという。「自分自身の手応えも感じられた。互角以上に世界と渡り合えたことで、帰ってきてから高い目標を立てることができた大会だった」。決勝でスペインに0-4と大敗。だが、学んだものもあった。「スペインにボロボロにされたけど、これを超えていかないとと思った。大会に出ないと感じられなかった」と振り返った。

 G大阪の後輩3人については「選ばれて当然の選手。律(堂安)と初瀬はトップで試合に絡んでいるし、マル(市丸)も十分トップで絡んでいける選手」とキッパリ。特に市丸は遠藤とプレースタイルが似ていることから後継者とも言われている。

 37歳の大先輩は「僕がプロになった時(98年)に生まれたような子たち。自分たちの世代を見て育ってくれたのはうれしいし、一緒に練習できて楽しい。マルは縦パスやスルーパスを出していけば、マル自身のためにもなるし価値も上がっていく。自分を出して欲しい」とW杯での活躍を願った。