男性サポーターがボールボーイの中学生にアルコール飲料と思われる液体をかけた問題を受け、J2徳島ヴォルティスは3日、ホームの鳴門ポカリスエットスタジアムで行われたアビスパ福岡戦で、拡声器や鳴り物を使った応援を自粛した。

 クラブがサポーター側に申し入れた。記者会見した岸田一宏社長は「今回のような事象が起こらないスタジアムをつくっていく」と説明した。

 異なる中学生のボールボーイを小突いて退場となったDF馬渡の行為も合わせ、クラブには批判が殺到した。一連の問題について、岸田社長は試合前にサポーターに謝罪。伊藤徳也事業部長は「クラブとしての反省も含め、今のままでは駄目」と危機意識を口にした。

 今後はサポーター側と話し合いの場を持ち、再発防止を図る。新しい応援体制がまとまるまでは自粛を続ける方針。寂しい雰囲気で行われた試合で徳島は2-1と逆転勝ちした。リカルド・ロドリゲス監督は「難しい状況に立たされたが、強くなるチャンス。(選手には)プレーで徳島を知ってもらおうと伝えた」と話した。