アウェーの京都サンガは先制するも、ロスタイムに失点し、引き分けに終わった。昨季まで名古屋グランパスに在籍した京都のFW田中マルクス闘莉王(36)は「いろんな大舞台を経験した中でも特別な思いが出てくるくらい温かい声援だった」と古巣サポーターに感謝した。

 試合を動かしたのは京都だった。前半40分。FWケヴィン・オリス(32)がペナルティーアーク右付近で倒されて、FKを獲得。オリスが触ったボールを、MF伊東俊(29)が止めると、オリスが右足を思い切り振り抜き、先制した。

 逃げ切りたい京都だったが、ロスタイムに反撃を許して悔しいドローに終わった。

 試合後の名古屋サポーターへのあいさつで、盛大な拍手を浴びた闘莉王は「温かいですね。グランパスに対する気持ちやリスペクト(尊敬)は変わらない」と感慨深げに語った。