ジュビロ磐田が敵地で柏レイソルに逆転勝ちした。終始押し込まれる中、少ないチャンスを生かして2-1。4月30日のリーグ札幌戦から先発8人を入れ替えた名波浩監督(44)は「若いチームが結果を残してくれたことが何よりうれしい」と笑みを浮かべた。

 0-1で迎えた後半31分、スローインから細かいパスをつなぎ左サイドを突破。FW斉藤和樹(28)のクロスをMF川辺駿(21)が右足ダイレクトで合わせた。「点を取りに行くしかない状況だった。チームを勝たせることができて良かった」と川辺。言葉通り、途中出場の2人が絡んだ起死回生の同点弾から状況が変わった。同41分、DF小川大貴(25)の右クロスが相手のハンドを誘い、PKを獲得。これをU-20日本代表FW小川航基(19)が冷静に中央に決め、逆転劇を完結させた。

 これでチームは公式戦5戦負けなし(4勝1分け)。ルヴァン杯の勝敗も2勝2敗の五分に戻し、Aグループ4位に浮上した。川辺は「チームが良い方向に向いている。個人としても継続していきたい」。名波監督も「負けていないと気分がいい」と言った。次は7日のリーグ甲府戦(午後2時、中銀スタ)。この勢いで勝ち点3を目指す。