鹿島アントラーズが浦和レッズに1-0で勝ち、上位対決を制して暫定首位に立った。

 5万9000枚のチケットが完売した埼玉スタジアムは両クラブの大声援の中でキックオフした。後方でボールをキープする浦和に対し、鹿島FW金崎夢生がGK西川周作に強いプレスをかけて足をぶつけ合うなどいきなりヒートアップした展開に。前半9分には右サイドでFWラファエル・シルバとDF西大伍が小競り合いになり、序盤から双方激しい火花を散らした。

 同15分に浦和が左サイドの崩しから先にチャンスを迎えたが、DF槙野智章のクロスはDFのブロックにあった。対する鹿島も同21分に敵陣内でボールを奪うカウンター。FW金崎が正面からシュートを放つも、GK西川の正面をついた。

 先制点は鹿島FW金崎。23分、右サイドのスローインから中央でパスを受け、個人技でゴール前へ持ち込んで左足でシュート。DFに当たったボールは、そのままゴールへ吸い込まれた。浦和は同37分に右角約25メートルのFKなど好機はあったものの得点できず、鹿島リードで折り返した。

 後半に入り、劣勢の浦和が前に出る。同7分、右サイドからパスを受けたFWラファエル・シルバがペナルティーエリア内から強烈なシュートを放つも、わずかに枠外だった。同26分にはDF那須大亮が右足ミドルもGKがキャッチ。同30分にはDF槙野が右45度からミドルシュートを放ったが、右ポストに当たった。

 鹿島も同18分にFWペドロ・ジュニオールのパスを受けたMFレオ・シルバが右足でシュートも大きく枠を外した。同20分にはゴール前に抜け出したFW金崎が右足でシュートするも右ポストに跳ね返された。同34分、右コーナー付近でMF土居聖真が浦和FW興梠慎三に胸を押され倒された。主将のMF小笠原満男らが激しく詰め寄り、両チーム一触即発の場面も。昨季J1チャンピオンシップ決勝の再戦は攻防激しい一戦に。鹿島がDF昌子源を中心として、金崎の1点を守りきった。