川崎フロンターレがアルビレックス新潟を下し、5戦ぶりに勝ち点3を手にした。

 今季、ガンバ大阪から加入したMF阿部浩之(27)が1得点2アシストと全得点に絡み、今季最多の3得点での快勝に貢献。等々力で初のお立ち台に上がり「やっとなじめました」と笑いを誘った。

 先制点は阿部のスルーパスからMFハイネルが決めた。後半5分も、MF阿部の縦パスからFW小林悠(29)。後半30分には、小林のパスに右足を振り抜き、試合を決めた。阿部は「チームにはすぐなじんでいたんですけど、ゴールシーンでなじんだと感じたのは初めてだった。お互いのイメージが共有できた」と手ごたえを口にした。

 チームは4月1日のベガルタ仙台戦の勝利を最後に、ヴァンフォーレ甲府、北海道コンサドーレ札幌、清水エスパルスに引き分け。仙台戦でMF大島僚太(24)が右ふくらはぎ肉離れで離脱し、4月30日のセレッソ大阪戦はMF中村憲剛(36)が腰痛で欠場しチームは完敗した。この日は中村は欠場したが、大島が先発復帰。76分の間、中盤の軸としてプレーし「前半は攻撃の組み立てがうまくいっていなかったけど、チームとして耐えて失点しなかったことが大きかった」と振り返った。復帰試合で「前半がきつかった」そうだが「きついのを乗り越えたら落ち着いた。本当はしれっと90分出たかったんですけど無理でしたね」と笑った。中村が欠場の中での勝利に、大島は「去年の後半戦も(中村が)いないと勝てないと言われ続けて、腹が立っていたので(笑い)。とりあえず、1回、言われないで済むのかな」と負けん気を口にしていた。