ベガルタ仙台GKシュミット・ダニエル(25)は6日、ミニゲームで主力組に入り、今日7日のホームFC東京戦で先発が濃厚だ。仙台復帰後初の公式戦となったルヴァン杯・東京戦(3月15日)で0-6と大敗。「リベンジしたい。完封もしたいですね」と気合を入れた。

 大敗を成長の糧にした。試合後、映像を振り返り、石野智顕GKコーチ(40)と話し合った。結論として「最終ラインとの関係を見直す」ことに重きを置いた。そこから修正を重ね、前節の清水戦はJ1リーグ戦初完封。シュミットは「守り方が整理された。最終ラインとの関係も含めて」と手応えをつかんだ。

 J1のスピード感もつかんだ。同コーチは「J2でずっとやってきたけど、J1の試合でやってみて『こんなに差があったのか』と感じたはず。スピード感だったり」。清水戦では、0-0の前半24分、早いリスタートから相手選手がゴール前に攻め込んだ瞬間、シュミットは「パスが出ると思ったし、受け手も余裕がありそうだった。誰も行かなかったし、つぶしに行った」。警告を受けたが、ピンチの芽を刈り取った。

 今日でリーグ4戦連続先発が濃厚。「チームもいい流れで来ているので、勢いを止めることがないようにしたい」と自覚も芽生えてきた。【秋吉裕介】