FC東京FW大久保嘉人(34)が、今季初の1試合2ゴールを奪う活躍で、チームを3連勝に導いた。

 前半21分、左CKからのこぼれ球を右足で決めて先制。後半12分には、FKをベガルタ仙台GKシュミット・ダニエルがファンブルしてこぼしたところに走り込んで追加点を挙げた。ともにセットプレーからのこぼれ球を決める形となり「来るかな、来ないかな、という感じで(待っていて)来た。(1点目は)ふかさないように心がけた」と振り返った。

 前線から献身的に相手ボールを追いかける守備でも、チームの3戦連続完封勝ちに貢献した。後半33分には、タッチラインを割る寸前のボールを、跳び上がって蹴り出し、足をつる場面もあった。後半42分に退くと、ベンチ総立ちで迎えられた。篠田善之監督も「セカンドボールを(大久保)嘉人が詰めて、抜け目なくやってくれた」と、労をねぎらっていた。