ACL初の女性監督、イースタン(香港)の陳婉■(チャン・ユェンティン)監督(28)が、意地の初勝利への覚悟を口にした。今日9日の1次リーグG組最終戦で川崎フロンターレと対戦する。8日は等々力競技場で公式会見に臨んだ。勝ち点1のG組最下位で既に1次リーグ敗退が決定。香港リーグでは6日の最終節で敗れて優勝を逃したが、「プロとして結果を追い求めて臨む」と決意を新たにした。

 現役時代は女子香港代表でプレーした陳監督は、男子サッカーに携わって7季目。政財界でも女性の活躍が目覚ましい香港でも、注目を浴びる存在だ。「このような環境を与えてくれる香港に誇りを持っている」と言い、「光栄だけど女性であることが重要だと思っていない。一監督として指揮している」と謙虚だった。

 練習ではモニターを使って選手の動きを分析し、コンディションの良しあしを見抜くという。ブラジル人DFオルランドは「男女を超越して勉強させてもらっている。尊敬の念しかない」と話す。陳監督は「カワサキは攻撃的なチーム。明日は得点を狙い、無失点で切り抜けたい」と目標を掲げた。【岩田千代巳】

※■は女ヘンに亭