韓国で行われたサッカーのアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)でサポーターが旭日旗を掲げたことが発端となった騒動で、アジア・サッカー連盟(AFC)から執行猶予付きの無観客試合の処分を科された川崎フロンターレが9日、処分後初のACLを川崎市等々力陸上競技場で迎え、手荷物検査を実施するなど再発防止策を講じて大きな混乱なく試合を終えた。

 クラブは「旭日旗に差別的、政治的な意図はない」と主張を続ける一方、同様の騒ぎが再び起きた場合はさらなる厳罰が下される可能性を考慮して、ACLで旭日旗の持ち込みを控えるよう呼び掛けていた。クラブの広報担当者によると荷物検査や会場内でも問題は発生しなかったという。

 川崎市在住の男性会社員(63)は「処分にはふざけるなという思いもあるが、相手が嫌がることをやる必要もない。何事もなく試合が続けばいい」と話した。