激しい得点の奪い合いとなった。

 先制したのは大宮アルディージャだった。前半21分、DF山越康平(24)が最終ラインからロングフィード。抜けだしたFWムルジャ(33)が相手GKにペナルティーエリア内で倒されPKを獲得した。ムルジャはPKを落ち着いて決めて先制した。

 同25分、FC東京は左からのCKをFWウタカ(33)が頭で合わせて追いついた。同32分、大宮は右CKからFWマテウス(22)が頭で合わせて2-1。今季のリーグ、ルヴァン杯含めて公式戦で初めて複数得点を挙げた。

 東京は同35分、大宮のDF大屋翼からGKへのバックパスがネットを揺らしてオウンゴールで追いついた。さらに40分にはFW阿部拓馬(29)のパスを受けたFW中島翔哉(22)が決めて、前半を3-2で折り返した。

 後半16分、東京はペナルティーエリア右外で得たFKをDF森重真人(29)がフリーの状態でヘディングして追加点を挙げた。東京は同36分、バルセロナ下部組織出身のFW久保建英(15)を投入。40分、久保はMF田辺の縦パスに抜けだし、GKと1対1になる決定機を迎えるが、シュートは惜しくもゴール右に外れた。

 ロスタイムに大宮はペナルティーエリア内でPKを獲得したFW播戸竜二(37)が右隅に決めて1点差に迫るが、追いつくことはできなかった。

 大宮は3得点したが、守備崩壊。1次リーグ敗退が決まった。