ヴィッセル神戸がルヴァン杯4連勝で、B組首位をキープした。

 19歳コンビが躍動した。0-1の前半43分。U-20日本代表DF藤谷壮(19)が俊足を生かして右サイドを突破し、クロスを上げると、MF小林成豪(23)が右足でネットを揺らした。「1回成豪くんが(シュートを)はずした後に『もっとニアに入る』と話した。狙いどおりに入ってくれた」と藤谷は目を細めた。

 後半24分。藤谷が出した浮き気味のボールを、ペナルティーエリア内でMF田中順也(29)が落とすと、反応したMF中坂勇哉(19)が右足を振り抜いた。ボールは田中順の腰に当たって軌道を変えるとゴール左に突き刺さり、決勝弾。田中順の得点となり、中坂は「前の試合(3日、ルヴァン杯鳥栖戦)で同じようにウエスクレイのシュートが僕のゴールになったので、何にも言えないですね」と苦笑いを浮かべた。

 若手の活躍で、本拠地で勝ち点を12に伸ばし、B組首位を守った。ネルシーニョ監督(66)は「2人ともチームの中で、自分の力で居場所を勝ち取っている。同世代の中でも目立った存在になっている。まだまだ成長できるところある」とユース出身の藤谷と中坂のさらなる成長を期待した。