ジェフユナイテッド千葉が、大量5得点でV・ファーレン長崎に大勝した。

 DF近藤直也主将(33)は、長崎戦に向けた1週間の中で、選手だけでミーティングを行い、攻撃陣と守備陣が互いの課題をぶつけ合い、考え方を擦り合わせたことが功を奏したと明かした。

 近藤 今週、選手だけで集まって話をした。攻撃の選手が思う守備陣の課題だったり、守備陣が見た攻撃の課題をお互いが出して、そこを素直に受け入れて、どんどん改善していこうというところで、選手が1つにまとまった、というのもあります。

 今季、就任したアルゼンチン人のファン・エスナイデル監督は、高い位置でプレスをかけてボールを奪い、自らが主導権を握る攻撃サッカーを掲げ、一貫している。攻撃がはまれば相手を圧倒し快勝する一方で、ゴールを決めきれない展開が続くと、ハイプレスの裏を取られては失点、というパターンで試合を落とすケースも少なくなかった。前節までの順位は、22チーム中14位。内容と結果が伴わなわない中、選手同士がミーティングで、互いの意見をぶつけ合ったことが即、結果となって表れた。

 近藤は「いきなり全部がうまくいくというわけではないと思いますけど、ボールを奪われた後の切り替え、球際の強さはすぐにでも変えられるところ。あとは、サイドにボールが入るとシンプルにクロスを上げた方が相手も怖い。細かいポイントを、共通して持つべき軸を確かめてやることが出来たかなということ」と語った。今後の手応えをつかんだかと聞かれると「勝つことによって、自信は付く。継続しないと意味はない。毎試合、同じようなテンションでチームが向かっていけたら」と気を引き締めた。

 エスナイデル監督は、「(試合後)選手を褒めたたえた。僕らの作り出すサッカーなら、こういうチャンスを作ることが出来る。成長しているのは、いいこと」などとチームを高く評価した。【村上幸将】