前節までJ2得点ランク2位タイの7ゴールを挙げていた、V・ファーレン長崎のスペイン人FWファンマ(26)だったが、シュートを1本も打てずに終わった。

 188センチ、80キロの大きな体で最前線に張り、ジェフユナイテッド千葉ゴール前で、守備陣と体をぶつけ合った。その中、前半18分にイエローカードの判定を受けると、両手を広げて抗議したが、受け入れられなかった。

 一方で、味方からも、なかなかパスが回ってこなかった。ボールがラインを出ると、周囲の味方に歩み寄り、ジェスチャーでボールのほしいところを訴える場面もあったが、決定的なパスは来なかった。

 ファンマは「前線で起点を作るポジションだから、相手のDFと厳しい戦いになるのは経験上、慣れている。でも今日は結構(千葉の)厳しい当たり、ファウルに対して(審判は)笛を吹かない一方、僕にはイエローカードが出た。苦しんだ」と本音を漏らした。

 味方からボールが来なかったことについては「相手の戦い方(ハイプレス)を含め、相手の裏のスペースに、ボールをもっと放り込んでくれと指示したが結果的に、パスが自分には通らなかった。次に向けて修整しないといけない」と言い、気を取り直したように笑みを浮かべた。【村上幸将】