アルビレックス新潟は4連敗となった。リーグ戦の対浦和は22試合連続未勝利と、新監督に内定している呂比須ワグナー氏(48)が視察に訪れた中で、屈辱的な試合を演じてしまった。

 試合後、うなだれながら観客席にあいさつする新潟の選手に、サポーターからは励ましの声と応援歌の大合唱が送られた。「大敗したのにあれだけ応援してくれる。期待にこたえなければ」。MF小泉慶(22)は言った。

 前半2分、FW鈴木武蔵(23)がMF加藤大(26)からのクロスをヘディングで押し込んで先制する。幸先の良い出だしが、チームに勝利を過剰に意識させた。「あの後、守りに入ってしまった。自分も2点目を取りに行く姿勢が足りなかった」と鈴木。前半6分の浦和のMF武藤雄樹(28)に同点にされると前半だけでオウンゴールも含めて5失点。後半も開始2分で追加点を奪われるなど、流れを止められなかった。

 11日に辞任した三浦文丈前監督(46)に代わってチームを率いた片渕浩一郎監督代行(42)にとっては、これが最後の指揮になった。オフが明けた16日の練習からは呂比須新監督がチームを仕切る。「監督が代わっても、試合をするのは選手。今まで以上に練習から厳しく臨む」。小泉は新体制での巻き返しを誓った。