ヴィッセル神戸がFW渡辺千真(30)の今季初ゴールなどで、鹿島アントラーズを2-1で破り、リーグ戦5試合ぶりの白星を挙げた。

 前半10分にオウンゴールで先制して迎えた同14分、左サイドでボールを受けたDF橋本和(30)のクロスを頭で合わせた。「最初は相手の前に入ろうと思ったが、ポジションをとられていたので、背後をとってピンポイントで合わせられて良かった」。鹿島DF町田浩樹(19)との駆け引きに勝って、試合を優位に進めた。

 同35分にはMFニウトン(30)のスルーパスに抜け出すと、角度のない右サイドから右足シュート。ボールは左ポストに当たった。

 後半30分にも左サイドから右足でシュートを放つが、相手DFに阻まれ、追加点は奪えなかった。「鹿島相手に2点はとれましたけれど、もっと点をとっていかないといけない」と、まだまだ満足していない。

 首位だった鹿島に勝ち、再び首位に立った浦和とは勝ち点3差。

 ネルシーニョ監督(66)は「千真のゴールは我々全員でとった重要なゴール。首位の独走を許さず、自分たちと首位との勝ち点差を詰められたことに価値がある」と選手らをたたえた。【鎌田直秀】