前節まで5位のアビスパ福岡が、同首位の湘南ベルマーレから、前半終了間際のセットプレーで先制した。

 前半44分、元日本代表のMF駒野友一(35)が、湘南守備陣を揺さぶるように何度か、蹴るモーションを入れ、キックフェイントをかけてからFKを蹴った。湘南守備陣が揺さぶられる中、ゴール前に走り込んだMFジウシーニョ(33)が、湘南FW野田隆之介の脇から抜け出し、頭で押し込んだ。

 福岡が先制するまでは、湘南が主導権を握っていた。MF菊地俊介主将(25)が前半7、10、25分に決定的なシュートを放つも、枠を外した。同28分にはFW山田直輝、同30分にもDF岡本拓也がシュートを放ったが、決めきれなかった。

 後半も湘南が攻め、耐える福岡がカウンターで攻め返す展開が続いた。その中、後半13分、福岡MF三門雄大(30)が、右足で豪快なミドルシュートをたたき込んだ。

 勢いに乗った福岡は、駒野、湘南でもプレーしたMF亀川諒史、三門を軸に湘南陣内に攻め込み、後半の半ばからは完全に主導権を握った。そして同42分、途中出場のMF城後寿がダメ押しゴールを決め、湘南を粉砕した。