J1横浜F・マリノスは19日、リーグ戦のホーム仙台戦(20日)に向けて、横浜市内で約1時間30分、最終調整を行った。

 紅白戦形式の練習で、主力組のトップ下にはMF前田直輝(22)が入った。今季は、ほとんどの試合でMFダビド・バブンスキー(23)が先発を務めてきたポジション。前田は今季のリーグ戦で先発した3試合のうち、2試合は中盤右サイドで出場し、トップ下は4月1日のC大阪戦以来、約1カ月半遠ざかっている。トップ下での先発となれば、7戦ぶり今季2度目だが「去年も何試合かやっているので、監督が何を求めているかは分かる」と、迷いなく言い切った。

 全体練習後には、エリク・モンバエルツ監督に1人だけ呼ばれ、話し込む場面もあった。前田は「守備のことや攻撃の時のポジションのこと。あとは考えすぎずにプレーするよう言われた」と説明した。モンバエルツ監督は「ダビド(バブンスキー)はボールを持った時に良いプレーを発揮するタイプ。逆に(前田)ナオキはボールを持っていない時のランニングや機動力を発揮できる選手」と評した。先発出場が有力な仙台戦は、従来とタイプが異なるトップ下からの展開に期待を寄せる。

 今季はまだ、途中出場した浦和との開幕戦で挙げた1得点から伸びていない。前田は「まずは守備やチームのためにやるべきことをやりたい。得点はどん欲に狙っているけど、おまけで付いてくるもの」と話しつつも、「間違いなく得点は狙っている」と付け加え、本音をのぞかせた。