鹿島アントラーズDF町田浩樹(19)が右膝を痛めて前半36分に負傷交代した。試合後は松葉づえで会場を後にした。クラブ幹部は「検査をしてみないと分からないけれど、前十字靱帯(じんたい)だと思う」と、長期離脱になる見通しを明かした。

 DF植田直通(22)、MFレオ・シルバ(31)、遠藤康(29)ら主力の負傷離脱が続出。石井正忠監督(50)は「またけが人が出てしまった。チーム全体の力で乗り切っていきたい」と、今後の総力戦に力を込めた。

 アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)決勝トーナメント1回戦アウェー広州恒大(中国)戦が、中3日で23日に行われる。キャプテンマークを巻いたDF昌子源(24)は「こういう時はネガティブでなく、それぞれの立場を考えてやっていく必要がある。下を向いていては、また負ける。切り替えていることを次の試合で証明したい」と巻き返しを誓った。

 試合は前半19分に先制点を許すと、同45分に再び失点した。後半16分には3点目を喫して、今季初の連敗。今季アビスパ福岡から移籍後、リーグ初出場初先発のFW金森健志(23)は後半10分に相手GKと1対1になる場面もあったが、無得点に終わった。「思い切り打てば良かったけれど、迷ってコースを狙ってしまった。ここからがスタートだと思って優勝に貢献するために頑張りたい」。FW鈴木優磨(21)は自身のシュート後にカウンターで失点したこともあり「オレが最初のシュートを外して、カウンターをされてしまった。くよくよしていても情けないので、切り替えて次にとりかえす」と、気持ちは強く持った。【鎌田直秀】