J1第12節が今日20日に行われ、清水エスパルスはアウェーで前節終了時首位の浦和レッズと戦う。まれに見る混戦の今季、上位に食らい付くには、負けられない一戦。清水DF松原后(20)は、日本代表バヒド・ハリルホジッチ監督(65)の視察予定にテンションを上げている。

 松原は隠すことなく、思いを口にした。19日、清水三保グラウンドで非公開練習後、今日の浦和戦をハリルホジッチ監督が視察することに絡めた質問に「自分の力を出せば(代表や)違うチャンスも広がってくる」と返した。

 同監督は、アウェーG大阪戦(5日・1-1)も視察。先制点の起点を作ったDF松原は、前半9分に接触プレーで右足首を捻挫したが、治療をしてすぐにピッチへ戻った。試合後には「ハリル監督が見に来ていると聞いていたので、プレーしたかった」と話した。

 現実に成長著しい松原は今季、リーグ戦全試合にフル出場している。G大阪戦後は、くるぶしが分からないほど腫れていた。内出血もしていたが連日、高濃度の酸素カプセルに入るなどし、前節ホーム鳥栖戦(14日・1-1)に強行出場。今週もフルメニューをこなし、「試合をやったら(患部が)良くなった」と完全復活をアピールした。

 浦和には13年シーズン以来未勝利だが、今季チーム6戦ぶりの勝利に向けて、「気合が入っている。上位を相手にいいサッカーをして勝てれば、(清水が)上位に食い込むターニングポイントになる」と力強く話した。【保坂恭子】