清水エスパルスは首位浦和レッズを相手にアウェーで引き分け、貴重な勝ち点1を積み重ねた。

 2点を追う後半19分、FW鄭大世(33)が左足でミドルシュートを決めて1点を返すと流れが変わった。

 5分後の同24分には、FWチアゴ・アウベス(24)のシュートからこぼれ球を再び鄭大世が押し込んで2点目を奪った。

 同26分には、チアゴ・アウベスが右サイドから切り込んで左足で回転をかけた豪快なミドルがゴール左隅に決まり、7分間で3得点を奪って一時は逆転に成功した。

 その後同点とされるが、後半ロスタイムには、左CKから途中出場のFW北川航也(20)がシュートを放つなど最後まで攻め続けた。

 前半は相手に攻め込まれる時間帯が長く耐える展開だったが、後半途中から一気に攻勢をかけた。

 小林伸二監督(56)は「ラストのCKなど、選手は最後の1秒まで集中して戦ってくれた。勝ち点3を取れたかもしれない試合だったが、この勝ち点1は大きなものになって今後につながる」と手応えをつかんでいた。