ベガルタ仙台は後半32分にDF大岩一貴(27)の同点ヘッドで、03年から続く、J1でのアウェー横浜戦の連続無敗記録を9試合に伸ばした。この試合で、開幕前に左膝内側靱帯(じんたい)損傷し、今月合流したMF中野嘉大(24)が、移籍後初出場を果たした。

 中野は、1点ビハインドの後半24分から途中出場。右ウイングバックに入り、精力的にプレー。「やっとたどり着いた。もっと爆発させないと」としつつも、「追い付いたのは、ちょっとホッとしている」と引き分けに持ち込んだことには満足した。4年ぶりの準々決勝進出決定の可能性がある、ルヴァン杯札幌戦(24日)を見据え、「チャンスはある。結果を残していきたい」と語った。

 渡辺晋監督(43)は「もっとやれるんじゃないか。突破しきれなかったが、アタッキングで時間をつくって、周りが動きだすタイミングをつくっていた。もっと良くなる。あんなもんじゃない。もっと期待していいと思います」と、“秘密兵器”復活を喜んだ。