ヴィッセル神戸は主将のFW渡辺千真(30)のゴールで追いつき、勝ち点1を手にした。

 0-1の後半18分。MFウエスクレイ(25)が右サイドからペナルティーエリア内に切り込み、FW渡辺へパス。「ウエスクレイが良いボールをくれたから、合わせるだけだった」。渡辺は冷静に右足で流し込んで、2試合連続得点を決めた。

 昨季はリーグ戦12得点も、今季はなかなか調子が上がらなかった。仲間から「点取れよ」といじられることもあった。前節鹿島戦で今季初得点を決め、この日2得点目。「今までも悪くなかったけど、結果が出て、より自信がついた」と目を細めた。

 チームは首位ガンバ大阪から勝ち点差5の8位と順位の変動はない。ネルシーニョ監督(66)は「選手の姿勢はポジティブ。勇気や気迫を全力で出してくれた」と前向きだ。第6節以来の首位へと返り咲くために、勝ち点1でも積み重ねていくしかない。