狙うは元日本代表超えだ。ルヴァン杯A組首位のベガルタ仙台は24日、敵地で北海道コンサドーレ札幌と対戦する。勝利すると勝ち点「13」で1次リーグを終える。2位FC東京が同日の柏レイソル戦で敗れると、4年ぶりの準々決勝が決定する。ルヴァン杯(4月12日、磐田戦)でプロ公式戦初ゴールを含む2得点を挙げているMF佐々木匠(19)は、右シャドーでの先発が濃厚。トゥーロン国際大会(29日開幕)に出場するU-19日本代表に選ばれており、遠征前最後の試合になる。佐々木は「結果を残して、帰ってきたときに名前を忘れられていないようにしたい」と語った。

 代表招集を受けて、渡辺監督から「日の丸を背負うことは素晴らしい」と後押しされた。一方、「戻ってきて、今まで通りのポジションがあるとは言えない」とも言われた。期待が大きいからこそ、厳しい言葉で送り出す。これを受け佐々木は「準々決勝進出を決めて、監督の力になりたい」。今後リーグ2試合に出場できない現実は、勝利につながるゴールで「穴埋め」する覚悟だ。

 北の大地での一戦に、口調は熱を帯びた。札幌MF小野伸二(37)について、「僕が小さいときにW杯に出ていた選手で、対戦は楽しみ。ただうちにもMF野沢(拓也=35)さんという天才がいる。もう30代後半の選手。僕の方がいいラストパスを送りたいです」と、小野を上回る活躍を誓った。【秋吉裕介】